W狂言
新宿文化センターにて今回で10回目という慣例「新春名作狂言の会」、それを記念して十年前と同じ番組で組まれた。
なんといっても茂山千作さんと野村狂言を一緒に観れるなんてそうあることじゃない。
また能舞台以外で観る狂言も初めて。広いホールに客席は満席。
ステージにセットされた舞台空間。いつもなら在る目付やワキ柱なども無くとても見やすい舞台だった。ワキ柱、目付柱のところには竹のデザインがされたものが少し立っていた。一の松、二の松などもなく黒色の岩が置いてあるといった風流でシンプルな舞台美術がよかった。
舞台始まる前に茂山千三郎氏が挨拶をして、その後野村萬斎氏が挨拶に出てきた。
話を聞くとその前日は岡山で同じ狂言をして翌日東京に戻ってきたという事である。マイレージがよく貯まるそうだ。一方茂山家は新幹線。マイレージをつけてくれたらと言っていた。
さて番組はというと茂山家は「素袍落」
太郎冠者を茂山千作、伯父 千五郎、主人 千三郎
伊勢参宮を思い立った主人がかねてから約束していた伯父の処へ太郎冠者を使いにやる。
っといった感じなのだが、伯父の処に行った太郎冠者が伯父から杯をもらい、そのうち酔っぱらい主人の悪口を言ったりするのだが、言うまでもないが千作さんの存在は凄い。会場を暖かくしてくれて笑わせてくれる。まだまだパワー溢れる芝居に只々脱帽するだけである。
そして野村家は「二人袴」
親 野村万作、聟 野村萬斎、舅 石田幸雄、太郎冠者 深田博治
世間知らずの若聟が、一人では聟入りできないと親父に門前まで付添ってもらう。
礼装の長袴を息子に着せ親は外に待つ。外で待っているところを太郎冠者にみつかり舅に二人とも上がるように言うが、長袴がひとつしか無い。困って二人が入れ替わりたち代わりで舅に挨拶するが二人同時にと言われ大弱りするという狂言だが、これがまた面白い!
息が合わないと面白くない芝居。野村親子の息は流石で、何度も笑えた。
何度見ても面白い狂言だと思った。見ないと分からない、この面白さ。
帰り道、ふと聞こえた。「何度も見て分かってるんだけど笑っちゃうよね」
一度しか見てないが正にその通り!だと思った!
大いに笑うとホクホクする。
今年、雪はまだ見ていない。 温暖化現象、本当に痛い。
寒椿、3週遅れの遅咲き。寒くならないと咲かない花もある。
<<EVANESCENCE | HOME | 初・謡初め>>
コメント
コメントを投稿する
| HOME |